10月11日、初の四国トラスト地誕生!

10月11日、四国で初めてのトラストに成功しました!

場所は、愛媛県四国中央市新宮町馬立の10ha(30,250坪)の山林です。当財団の所有トラスト地は、17か所2100ha(6,352,500坪)となりました。

 

愛媛県の人工林分布とトラスト地

 

全国有数の林業地帯となっている四国で、水源の森を守るために新たにトラストすることができたことは大きな意味があります。購入資金には、豊かな森を開発等から守りたいという一般市民からいただいた寄附金を使わせていただきます。取得したトラスト地は、日本熊森協会愛媛県支部を中心に水源の森として、動植物の貴重な生息地として、次世代に引き継ぎ永久に保全していきます。

今回購入した場所は、標高600m~790mで吉野川の源流域にあたります。50~60年前に人工林を伐採して再植林をしたのですが、手入れ不足で自然林に戻りつつあります。直径10cmほどのカシの稚樹が繁茂しているような雰囲気ですが、山林に接している国有林は広葉樹林なので、そちらから広葉樹の種も飛んでくるため、このままの状態を維持することで天然林に回復していくと考えられます。特に四国は植生の回復が早く、放置しておくだけで植生回復が見込めます。

 

馬立トラスト地

愛媛県庁で記者会見を行い、馬立トラスト地購入を報告しました!

この度のトラストについて、愛媛県庁で記者会見を行いました。

記者会見の様子

財団の室谷理事、主任研究員の家田、日本熊森協会の愛媛県支部の方々が、会見に臨みました。水源地の大切さや、当財団の活動の意義など記者の皆さんにお伝えすることができました。

岐阜県本巣市根尾越波(ねおおっぱ)で16番目のトラスト地(57ha)が誕生しました!

10月2日、岐阜県で3か所目のトラストに成功!

岐阜県では当財団がNPO法人だった2006年に取得した奥飛騨82ha(248,050坪)、昨年取得した白川郷43ha(130,075坪)の2か所トラスト地がありますが、今回3か所目となる根尾越波(ねおおっぱ)57ha(172,425坪)を取得しました。今回のトラストによって財団所有のトラスト地は2090ha(6,322,250坪)になりました。

今回購入のトラスト地の位置

 

当該トラスト地は、標高470m~1136m 一級河川揖斐川の源流域に位置しています。

9割が自然林でカツラ、トチノキ、ミズメ、サワグルミ、ミズキ、ミズナラ、ブナなど多様な植生で成林しています。現地を調査した際にも、カモシカ、ウサギ、シカなどに出会いました。周辺の人工林内では、クマ剥ぎのあとを複数確認することができ、多種多様な野生動物が生息可能な水源の森となっています。

現地調査の際に出会ったカモシカ

 

クマ剥ぎ

購入資金には、豊かな森を開発等から守りたいという一般市民からいただいた寄附金を使わせていただきました。取得したトラスト地は、日本熊森協会岐阜県支部を中心に管理してもらい、水源の森として、動植物の貴重な生息地として、次世代に引き継ぎ永久に保全していきます。

 

岐阜県庁で記者会見、水源地を守ることの大切さを訴えました

今後は、日本熊森協会岐阜県支部の皆さんの力も借りてこのトラスト地を保全していくことになります。記者会見にも同席いただきました。

記者会見の様子  日本熊森協会岐阜県支部の皆さんと当財団米田理事長(左から二人目)、室谷理事(左から三人目)

野生動物たちの生息地として、水源の森として優れた森を未来に遺していくことの意義を伝えました。

福島県会津若松市で5haをトラストしました!

9月26日福島県会津若松市で5haの山林を購入しました。

今回取得したトラスト地は、2007年に取得したトラスト地(10ha)に近く、ほぼ自然林が残っています。これまでにツキノワグマの痕跡も複数回確認されており、水源林としても貴重な場所でもあります。

今回購入のトラスト地

福島県は県土の7割を森林が占めていて、人工林率も35パーセントと全国でも比較的豊かな森林が残っており、その福島県でのトラストだからこそ大きな意義があります。

また、地震での土砂災害による被害を防ぐという面からも地盤が強い豊かな森林を買い取るトラストは大変重要であると考えます。

 

今回の購入資金には、豊かな森を開発等から守りたいという一般市民からいただいた寄附金を使わせていただきました。

今回のトラスト地は、2007年に取得したトラスト地と共に日本熊森協会会津若松地区会員を中心に植生の回復を経過観察すると共に、水源の森として、動植物の貴重な生息地として、次世代に引き継ぎ永久に保全していきます。

会津若松市の記者クラブで記者会見を行いました

記者会見の様子

当財団事務局長の大槻文夫がこの度のトラストの記者会見を行い、多様な生物たちがすむ豊かな水源の森を保全していくことの意義を伝えました。

宮崎県延岡市北川町(10ha)、熊本県山都町(31㏊)、でトラスト地が誕生! 奥山保全トラストの所有山林は2028㏊になりました

人工林率の高い九州でのトラスト

当財団は、スギ・ヒノキの人工林率が高い、九州で、奥山の水源域の天然林を保全、再生する動きを広めるため、九州でのトラスト実現をめざし、候補地を探してきましたが、この度、8月22日に宮崎県延岡市北川町で、8月26日には熊本県山都町(やまとちょう)で、2か所の新しいトラスト地を取得することに成功しました!

 

拡大造林政策により、全国で奥山にまで植えられたスギやヒノキの人工林1030万㏊ のうち、3分の2が放置されて大荒廃しています。広大な放置人工林は、山の保水力を著しく低下させ、豪雨のたびに崩れて人命や財産が失われています。

九州の人工林率は6割を超えていますが、2017年の北九州豪雨災害でも人工林が大規模に崩れ、尊い生命が失われました。

当財団は、水源や生物多様性保全、災害防止のためにも、今ある天然林を守り、放置人工林を保水力豊かで災害に強い天然林に戻すべきだと考えています。

 

九州で、スギの伐採跡地は天然林に戻っていく

今回トラストする森林のうち、宮崎県延岡市北川町は奇跡の清流と言われる小川の源流の天然林です。

熊本県山都町の土地は、人工林の皆伐跡地ですが、九州では暖かい

気候の影響もあり、伐採跡地を放置しておけば、照葉樹の天然林が自然と再生していきます。今後、50年、100年かけて、天然林に再生していく様子を観察していきたいと考えています。

九州の森は、伐採跡地を放置しておけば自然林に戻っていきますので、豊かな森再生のため、奥山の水源域や林業に適さない場所は伐採跡地に、スギ・ヒノキを植えず、天然林へ戻していく運動を広げていきたいです。

購入資金には、豊かな森を開発等から守りたいという一般市民からいただいた寄附金を使わせていただきました。ご支援いただいみなさんありがとうございました。

取得したトラスト地は、日本熊森協会熊本県支部・宮崎県支部を中心に植生の回復を経過観察すると共に、水源の森として、動植物の貴重な生息地として、次世代に引き継ぎ永久に保全していきます。

今後も、九州をはじめ、全国で、豊かな森の保全をめざしてトラストを続けて行きたいです。

 

今回取得したトラスト地の詳細は以下です。

宮崎県延岡市北川町

熊本県上益城郡山都町

 

宮崎県、熊本県で記者会見をしました

九州での2か所のトラスト地誕生を記念して、8月27日、宮崎県庁で日本熊森協会の宮崎県支部のみなさんと熊本県庁で日本熊森協会熊森県支部、福岡県支部のみなさんと記者会見をしました。

複数のメディアに取材をしていただき、地元でのテレビや新聞記事になりました。支部のみなさんも、生物多様性に富み、災害に強い森を次世代のために守りたいと熱く語りました。

熊本県での記者会見のようす

宮崎県での記者会見のようす

人を含むすべての生きものの共有財産として、豊かな森を保全していく、当法人のナショナル・トラスト運動をご理解いただき、ぜひ、取材していただきたいです。

新緑のトラスト地を満喫!広葉樹の森復元になるほど!第4回トラスト地ツアーin 戸倉

5月26ー27日兵庫県の戸倉トラスト地ツアーを開催しました。戸倉トラスト地は兵庫県の宍粟市波賀町という場所に位置し、スキー場が近くにあるほどの豪雪地帯です。5月はベストシーズン。天気もなんとかもち、曇り空の中総勢24名で向かいました。

1日目  戸倉トラスト地を一望

1日目は戸倉トンネルの手前から旧29号線に入り、赤谷山登山口から登りました。赤谷山の頂上付近から当財団のトラスト地に入り、頂上からは戸倉トラスト地が一望できます。登山口から頂上までは距離はそれほど長くはありませんが、傾斜が急な場所もあり、普段登山に慣れていない人にはきつかったと思います。健脚コースと楽ちんコースに分けましたが、参加者のほとんどが健脚コースで約3時間の登山を完遂しました。

 

標高1000メートルぐらいまで、右手に人工林、左手に自然林を見ながら歩いていきます。目線の高さは茶色一色、上を見上げると濃い緑色の葉がついているスギ・ヒノキの人工林に対して、ブナやミズナラ、カエデ、タムシバなどの広葉樹が様々な高さで生えている自然林はとても美しく見えました。

 

頂上に近づくにつれブナが多くなり、ササが地面を覆うようになります。最後のきつい傾斜を登りきると360度見渡すことができ、遠くの山々まで新緑の緑が広がっていました。

トラスト地全景

楽ちんコースは5名で鳥の鳴き声を聞いたり、ゆっくり山の空気を楽しみながら進みました。色々なお話をしながら進みました。楽ちんコースのゴール、「クマの爪痕がついたブナの木」も話しながらだったのであっという間に到着しました。

ブナの木についた無数の爪痕に感激!

 2日目 広葉樹の森復元現場をご案内

2日目は朝から、日本の滝100選にも選ばれている原不動滝を訪れ、イヌブナの原生林から湧き出る名瀑を見ていただき、自然の森にいかに豊富な水が蓄えられているのか、実感して頂きました。

次に、地元の原集落と共に、野生動物のために自然林復元に取り組んでおられる原観光りんご園を訪れ、植樹地や、皆伐地を見学しました。ここでは、一般財団法人日本熊森協会も一緒に森づくりをしており、皮むき間伐や、植樹のイベントをしています。

 

2日目のお昼前からは戸倉トラスト地の沢沿いから中に入りました。昨年より始まったトラスト地で行われている兵庫県の補助金事業、野生動物共生林事業による整備後人工林の様子を見ていただきました。事業では0.58haの人工林を皆伐していて、次は、広葉樹を植えて、野生動物がすめる森を復元していく予定です。皆伐地は斜面に植えられた人工林をバッサリと伐っているので、光がたくさん入っているのがわかります。

 

明るくなった皆伐地を見て、今後の森再生に期待

 

ツアーの一番最後には、広葉樹の森復元を体験してもらおうと、事前に鹿よけネットを張ったエリアに、参加者の皆さんでトチノキを記念植樹しました。

 

参加された皆さんは、「もっとトラスト地を増やしていくべきだと思った」「自然林と人工林を見比べながら歩くことができてよかった」「実際に森づくり体験ができてよかった」など喜んでいただきました。

トラスト地の雄大さ新緑のまぶしさ、不動滝の美しさ、森復元に取り組む原地区の人々の優しさなど心に響くもりだくさんの体験をしていただいたツアーとなりました。

また来年もお楽しみに!

3月14日「世界の何だコレ!?ミステリー」で紹介されました!

3月14日、フジテレビの「世界の何だコレ!?ミステリー」で静岡県の佐久間トラスト地が取り上げられました。

南アルプスの南端にある佐久間トラスト地を衛星写真で見ると、濃い緑一色の人工林地帯に、茶色い四角の「何か」がたくさんあるように見えます。現地を訪れ、この正体を突き止めるという番組でした。

 

衛星写真で見てみると

 

 

もっと近づいてみると、、これは何?

 

佐久間トラスト地では、奥山保全トラストが静岡県の「森の力再生事業」を使って、自然の森を復元するため、スギの人工林を大規模に群状間伐しています。茶色く四角く見えるのはスギの皆伐地でした。地元の佐久間森林組合に委託し、これまでに60ヘクタール、7万本を超えるスギを伐採しており、全国でも例がない大規模な森再生に挑戦しています。

 

 

佐久間トラスト地内の大規模伐採の様子

 

奥山保全トラストが全国TVに出ます!

公益財団法人奥山保全トラストがテレビに出ます!

フジテレビ「世界の何だコレ!?ミステリー」という番組より、取材を受けました。どんな内容かはミステリ-なのでお楽しみです♪

以下の内容で放送されます。

 

<番組名>世界の何だコレ!?ミステリー(フジテレビ・関西はカンレテレ)

<放送予定日時>2018年3月14日(水)19:00~20:54

番組HPはこちら

 

番組中の20分弱が当財団トラスト地の内容だそうです。番組内での放送時間は分かりませんが、是非ご覧ください!

トラスト便り11号発行しました。

トラスト便り11号を発行しました。

現在進んでいる兵庫県戸倉トラスト地のパイロット事業と、調査についてです。

会員の皆様、ご寄附頂いた皆様、には順次お送りしていきます。

よろしくお願い致します。

トラスト便りはこちらからご覧ください。

まさに野生動物の生息地!白川郷トラスト地ツアーで皆さんをご案内しました!

2017年のトラスト地ツアーは、公益財団になって初めて購入した白川郷トラスト地のお披露目として企画し、28名の方にご参加いただきました。台風が近づき、行程を変更しながらでしたが、目的地を全て回ることができました。

白川郷トラスト地は、庄川源流域の標高約1200m付近にある43haの天然林で、周囲には200年を超えるブナ林など原生林が広がる豊かな森です。

世界遺産の白川郷合掌造り集落のすぐ近くから、林道に入りトラスト地に向かう途中、コナラやクリの木にできたクマ棚がありました。「初めて見ました!」という声が多く、皆さん大喜び。トラスト地とその周辺にはクマの痕跡がたくさんあり、夏の調査では、2頭のクマも目撃されています。

トラスト地 全景

トラスト地に行くまでに見つけたクマ棚

林道を50分ほど登り、トラスト地の全景が見える場所に到着、そこから谷を越えて、トラスト地の中へ少し入りました。

トラスト地を見学後、車で30分ほど移動し、白山国立公園内にある大白川園地に向かいました。ここは、ブナやミズナラなどの巨木が立ち並ぶ原生林で、参加者は大きなブナを両手で抱えたりしながら、原生林を体感していました。展望台からは、既に雪が積もり白くなった白山を望むことができました。

2日目の朝、世界遺産の白川郷合掌造り集落を見学しました。この日は、年に一度実施される消防訓練のための一斉放水の日で、偶然にとても珍しい光景を見ることができました。

参加者のみなさんも、野生動物たちの息づかいを感じられる豊かな森を体感していただけたようで、「山の解説がわかりやすく楽しかった」「パワーをいただけた」「雨の森林もよかった」との感想をいただきました。

今後も「トラスト」により水源の豊かな森を守ることの意義を実感いただけるツアーを企画しますので、ぜひご参加ください。

 

戸倉トラスト地 人工林部分の広葉樹林化を行政と進める

兵庫県宍粟市の戸倉トラスト地は購入するときに約1割の10haほど人工林が含まれていました。その人工林部分を広葉樹林化していくために、2年前から兵庫県の補助事業である広葉樹林化パイロット事業を使って手を入れる計画を進めています。

兵庫県と森林組合と一緒に現地確認

5月18日、この日は兵庫県庁の職員と森林組合そして奥山保全トラストの理事長はじめ3名のスタッフで現地調査を実施しました。

パイロット事業は人工林部分の3割ほどを、定性間伐ではなく小面積で伐ることにより広葉樹林化を促していくものです。

伐採が終わった後に広葉樹を植えてシカ対策の防除ネットを設置するので、あまり奥地では作業できません。

さらに戸倉トラスト地は地元の水源となっているので川を汚すことができず、大型の重機を入れて伐採木を搬出することが難しい場所です。そのため今回は伐採木を搬出せずに地面に並べて、隙間に苗木を植えていくという方法をとります。

戸倉のスギは結構太い!

シマヘビが出迎えてくれました

ニリンソウ。少しずつ花が咲いてきてました。

ウワミズザクラも花が咲いていました

植樹地の苗木も開葉してきました

広葉樹林の緑がとても美しかったです

広葉樹林化パイロット事業は6月中旬から始まる予定です。広葉樹林化は時間がかかりますが、一歩ずつ進めていきます。