岐阜県で4か所目の水源の森を購入!

12月6日岐阜県本巣市根尾越波で175haの水源の森を購入しました!

 

今回購入地した場所

山主さんの想いで守られてきた天然林

今回の購入地は、約98%が天然林の巨木の森。大白木山(おじろぎやま)からの湧き水を源流とする滝や沢があり、根尾川を通じ揖斐川へ流れています。標高の高い部分はブナ・ミズナラ林となっており、現地調査の際はクマの痕跡も発見しました。

下層植生もある程度繁茂している、まとまった広さの広葉樹林で生態系保全上も重要な場所です。これだけの広さの天然林が残ったのは、山主の方が人工林を造ると山が荒れると考え、スギ・ヒノキの植林をせず守ってきたからです。

岐阜県内では、今回の175haに、これまでに取得した高山市奥飛騨温泉郷82ha、大野郡白川村43haと、昨年取得した本巣市57haを合わせ合計357haとなります。いずれも原生的な自然が残る場所であり、様々な野生動物が生息する貴重なエリアです。

 

岐阜県の森林は861,978ha、そのうち45%が人工林ですが、林業不振により人工林の多くは放置され、山の保水力低下、豪雨の際の土砂災害、野生動物たちの生息地破壊、花粉症患者の激増など様々な弊害をもたらしています。今回トラストする森林は、いずれも拡大造林を免れた貴重な天然林で水源・生物多様性保全、災害防止の観点から、次世代へ引き継いでいくべき重要な場所です。

 

今回購入した根尾越波の山林

当財団は国内林業を振興させると共に、残された広葉樹林を守り、奥山など林業に不向きな場所に造林された人工林は、森林環境税などを使って、保水力豊かで災害にも強い天然林に戻していくべきだと考えています。

トラスト地を流れる沢

記者会見でトラスト地購入を報告

同日、岐阜県庁にて記者会見も行い、テレビ局はじめ報道各社取材いただきました。地元の支援者の方々も同席し保全の意気込みを語ってくださりました。

記者会見の様子

関東初トラスト!群馬県多野郡上野村15.7ha購入

関東初となる群馬県多野郡上野村15.7aの森林をトラストしました。今回取得した上野村の山林は、利根川水系の神流川(かんながわ)の水源の森です。
「関東で水源の森のトラストを」ということは私たちの念願が叶い、本財団が所有するトラスト地は18か所2115.7haとなりました。
 
7月30日には、上野村を訪れ、黒澤八郎村長にお会いしました。
世界遺産に登録された富岡製糸場にも近い上野村は、小さいながらも、その総面積の9割以上が森林という自然豊かな村。平成の名水百選に選ばれた神流川が村の中心を流れ、山林にはクマをはじめとする多様な生物が生息しています。黒澤村長は、そんな上野村の豊かな森林を保つために誠実に取り組んでおられる方でした。
関東初の水源の森のトラストがこの上野村でできたこと、今後も水源の森の重要性を発信していきたいということなどをお話させていただきました。

 

上野村の黒澤村長と米田理事長

7月31日には、群馬県庁にて、トラストの管理をお願いする、日本熊森協会群馬県支部の方々と一緒に、記者会見をさせていただきました。
この上野村のトラスト地を次世代に引き継げるよう永久保全していくとともに、群馬でそして関東で、今後も水源の森、生物多様性の森の重要性を広げていきたいと訴えました。
8月に入りました。暑い夏、8月は一年で水の使用量がもっとも増える月、その最初の1日、8月1日は「水の日」、そしてこの日を初日とする一週間は「水の週間」です。毎日安心して水を使うことができ、大雨や台風などの災害から守られていることは、森林が何より大切です。
今後も、水源の森の重要性を広め、水源の豊かな森を次世代へとつなげていきたいと思います。
水ジャーナリストの橋本淳司さんがyahoo ニュースの記事にしてくれました!
 
群馬テレビで放映されました!
 

上毛新聞に掲載されました!

乙父トラスト地全景

モリアオガエルが出迎えてくれました!6月1-2日第5回トラスト地ツアー報告

6月1日2日、三重県大台町池ノ谷トラスト地ツアーを開催しました。

現地集合の方を含めた総勢41名での1泊2日旅は全国屈指の多雨地帯にも関わらず、お天気にも恵まれ充実したものになりました。今回の目的は、2010年に全国の皆さんから寄付を募ってトラストすることに成功した池ノ谷トラスト地(408ha)を散策すること、同時に購入した吉野熊野国立公園内に位置する父ヶ谷トラスト地(268ha)を眺めること、そして尾鷲で、生物多様性を保ちながら林業経営をされている速水林業様の山林を見せていただくことでした。

一日目の午前9時20分、新大阪駅に北は千葉県から南は福岡県まで、全国からの参加者が集まってくださいました。バスの中では当財団理事長のあいさつに続き、室谷前理事長からこのトラスト地購入経緯について、前の山主の方が、先代からの「山の上3割は伐らないこと」という言葉を守り続けたから人工林にならなかったことや、地元の方々の大切な水源地であるこの地を外国資本が購入しようとしていたこと、それを守るため当財団が動いたことなど説明がありました。

続いて参加者の皆様から自己紹介をいただきました。池ノ谷トラスト地購入の際にご支援いただいた方や、モリアオガエルや不思議な池をずっと見たくて参加した、という方など池ノ谷トラスト地への強い思いを持たれていた方がいらっしゃいました。

 

 樹上にぶらさがるいくつもの卵塊とモリアオガエル、そして「水源」!

トラスト地に到着し、どこからどこまでがトラスト地かを現地をみながら地図で確認した後、歩き始めました。三重県は60%を超える人工林率で、トラスト地周辺もたくさんの人工林が残る地域。大雨で土砂崩れもしばしば起きる地域ですが、トラスト地の大部分は、植林されることなく、自然植生が残っています。カシやシイなどの照葉樹林帯が広がる山には自然に生えてきたスギの稚樹も育っています。

スタッフは、モリアオガエルに会えるか、卵はみれるか、ということが最大の懸念事項で、とにかく池に着いたら卵とカエルを探さなければ!と思っていましたが、全く無用の心配でした。池につながる橋に一歩足を踏み入れるや、樹上にはいくつもの白い卵塊が、そして橋の下には何匹ものモリアオガエルがくっつきあっていました。参加者は夢中で写真をとっていました。その後、池の周りを散策し、池が湧き出ているところを観察し、「水源」を見ていただきました。

樹上のモリアオガエルと卵塊

 

池ノ谷トラスト地内で

池ノ谷からバスに乗り15分ほど移動し、宮川ダムから父ヶ谷トラスト地を一望しました。池ノ谷と同じ山主さんから購入したこの地もやはり奥山に自然植生が残っていて、国立公園の一部である話こと、奥には国有林が広がっていることなど皆さんにお伝えしました。

 

水源の危機を伝えなければならない

宿泊場所は、自然に囲まれた温泉がある山荘、奥伊勢フォレストピアです。懇親会を兼ねた夕食会では、地元の食材を使ったバイキングを貸し切りの会場で楽しみました。懇親会では、いつもご支援くださっている映画監督の白鳥哲氏がツアーにご参加されていたので、お話くださいました。池ノ谷トラスト地で監督が撮られた「水源」という短編映画を皆さんにご覧いただきました。白鳥監督の、「水源が失われていることを早くもっと多くの人に知らせなければならない」「奥山保全トラストに今後も協力していく」という言葉にスタッフ一同とても力をもらいました。

 

生物多様な林へ

二日目は、フォレストピアから1時間ほど南に移動し、尾鷲ヒノキを中心に林業をされている速水林業様の大田賀山林を見学に行きました。日本で初めての世界的な環境管理林業の認証であるFSC認証(森林管理協議会)を取得され、2018年には天皇杯を受賞された9代目社長の速水亨氏による座学のあと、光が入り林床植生もしっかりとした山林を見せていただきました。

速水氏による講義は盛りだくさんの内容でした。日本の林業の問題から、いかに日本という国は、生産地に責任を持っていないかという話や、外国での森の考え方と日本の森の考え方などお話しいただきました。

速水林業 大田賀山林内

帰りのバスの中では、参加者の皆さんにツアーの感想を述べてもらいました。

「モリアオガエルにも会えたし、水がわく場所も見れて大満足でした。」

「とても心地よい時間でした」

「奥山保全トラストさんが大切な活動をしていることがよく分かった。」

「心から(財団の)活動を応援したいと思った。」

 

など参加者の皆様もご満足いただけたようでよかったです。

この度のツアーは早々に定員いっぱいになってしまい、参加希望の方を皆さん受け入れることができず大変申し訳なかったです。

毎年、ツアーの開催は行っていきますので、今回ご参加いただけなかった方も、次回お待ちしています。

来年のツアー場所は未定ですが、また楽しく充実したツアーを開催していきたいと思います。是非ご参加ください!

12月18日の毎日新聞に掲載されました!

12月18日の毎日新聞「ネイチャーひょうご」のコーナーで奥山保全トラストが紹介されました。 

当財団の新理事長米田真理子がインタビューに答え、活動を紹介しました。

下の記事をクリックすると拡大されます。

10月11日、初の四国トラスト地誕生!

10月11日、四国で初めてのトラストに成功しました!

場所は、愛媛県四国中央市新宮町馬立の10ha(30,250坪)の山林です。当財団の所有トラスト地は、17か所2100ha(6,352,500坪)となりました。

 

愛媛県の人工林分布とトラスト地

 

全国有数の林業地帯となっている四国で、水源の森を守るために新たにトラストすることができたことは大きな意味があります。購入資金には、豊かな森を開発等から守りたいという一般市民からいただいた寄附金を使わせていただきます。取得したトラスト地は、日本熊森協会愛媛県支部を中心に水源の森として、動植物の貴重な生息地として、次世代に引き継ぎ永久に保全していきます。

今回購入した場所は、標高600m~790mで吉野川の源流域にあたります。50~60年前に人工林を伐採して再植林をしたのですが、手入れ不足で自然林に戻りつつあります。直径10cmほどのカシの稚樹が繁茂しているような雰囲気ですが、山林に接している国有林は広葉樹林なので、そちらから広葉樹の種も飛んでくるため、このままの状態を維持することで天然林に回復していくと考えられます。特に四国は植生の回復が早く、放置しておくだけで植生回復が見込めます。

 

馬立トラスト地

愛媛県庁で記者会見を行い、馬立トラスト地購入を報告しました!

この度のトラストについて、愛媛県庁で記者会見を行いました。

記者会見の様子

財団の室谷理事、主任研究員の家田、日本熊森協会の愛媛県支部の方々が、会見に臨みました。水源地の大切さや、当財団の活動の意義など記者の皆さんにお伝えすることができました。

岐阜県本巣市根尾越波(ねおおっぱ)で16番目のトラスト地(57ha)が誕生しました!

10月2日、岐阜県で3か所目のトラストに成功!

岐阜県では当財団がNPO法人だった2006年に取得した奥飛騨82ha(248,050坪)、昨年取得した白川郷43ha(130,075坪)の2か所トラスト地がありますが、今回3か所目となる根尾越波(ねおおっぱ)57ha(172,425坪)を取得しました。今回のトラストによって財団所有のトラスト地は2090ha(6,322,250坪)になりました。

今回購入のトラスト地の位置

 

当該トラスト地は、標高470m~1136m 一級河川揖斐川の源流域に位置しています。

9割が自然林でカツラ、トチノキ、ミズメ、サワグルミ、ミズキ、ミズナラ、ブナなど多様な植生で成林しています。現地を調査した際にも、カモシカ、ウサギ、シカなどに出会いました。周辺の人工林内では、クマ剥ぎのあとを複数確認することができ、多種多様な野生動物が生息可能な水源の森となっています。

現地調査の際に出会ったカモシカ

 

クマ剥ぎ

購入資金には、豊かな森を開発等から守りたいという一般市民からいただいた寄附金を使わせていただきました。取得したトラスト地は、日本熊森協会岐阜県支部を中心に管理してもらい、水源の森として、動植物の貴重な生息地として、次世代に引き継ぎ永久に保全していきます。

 

岐阜県庁で記者会見、水源地を守ることの大切さを訴えました

今後は、日本熊森協会岐阜県支部の皆さんの力も借りてこのトラスト地を保全していくことになります。記者会見にも同席いただきました。

記者会見の様子  日本熊森協会岐阜県支部の皆さんと当財団米田理事長(左から二人目)、室谷理事(左から三人目)

野生動物たちの生息地として、水源の森として優れた森を未来に遺していくことの意義を伝えました。

福島県会津若松市で5haをトラストしました!

9月26日福島県会津若松市で5haの山林を購入しました。

今回取得したトラスト地は、2007年に取得したトラスト地(10ha)に近く、ほぼ自然林が残っています。これまでにツキノワグマの痕跡も複数回確認されており、水源林としても貴重な場所でもあります。

今回購入のトラスト地

福島県は県土の7割を森林が占めていて、人工林率も35パーセントと全国でも比較的豊かな森林が残っており、その福島県でのトラストだからこそ大きな意義があります。

また、地震での土砂災害による被害を防ぐという面からも地盤が強い豊かな森林を買い取るトラストは大変重要であると考えます。

 

今回の購入資金には、豊かな森を開発等から守りたいという一般市民からいただいた寄附金を使わせていただきました。

今回のトラスト地は、2007年に取得したトラスト地と共に日本熊森協会会津若松地区会員を中心に植生の回復を経過観察すると共に、水源の森として、動植物の貴重な生息地として、次世代に引き継ぎ永久に保全していきます。

会津若松市の記者クラブで記者会見を行いました

記者会見の様子

当財団事務局長の大槻文夫がこの度のトラストの記者会見を行い、多様な生物たちがすむ豊かな水源の森を保全していくことの意義を伝えました。

宮崎県延岡市北川町(10ha)、熊本県山都町(31㏊)、でトラスト地が誕生! 奥山保全トラストの所有山林は2028㏊になりました

人工林率の高い九州でのトラスト

当財団は、スギ・ヒノキの人工林率が高い、九州で、奥山の水源域の天然林を保全、再生する動きを広めるため、九州でのトラスト実現をめざし、候補地を探してきましたが、この度、8月22日に宮崎県延岡市北川町で、8月26日には熊本県山都町(やまとちょう)で、2か所の新しいトラスト地を取得することに成功しました!

 

拡大造林政策により、全国で奥山にまで植えられたスギやヒノキの人工林1030万㏊ のうち、3分の2が放置されて大荒廃しています。広大な放置人工林は、山の保水力を著しく低下させ、豪雨のたびに崩れて人命や財産が失われています。

九州の人工林率は6割を超えていますが、2017年の北九州豪雨災害でも人工林が大規模に崩れ、尊い生命が失われました。

当財団は、水源や生物多様性保全、災害防止のためにも、今ある天然林を守り、放置人工林を保水力豊かで災害に強い天然林に戻すべきだと考えています。

 

九州で、スギの伐採跡地は天然林に戻っていく

今回トラストする森林のうち、宮崎県延岡市北川町は奇跡の清流と言われる小川の源流の天然林です。

熊本県山都町の土地は、人工林の皆伐跡地ですが、九州では暖かい

気候の影響もあり、伐採跡地を放置しておけば、照葉樹の天然林が自然と再生していきます。今後、50年、100年かけて、天然林に再生していく様子を観察していきたいと考えています。

九州の森は、伐採跡地を放置しておけば自然林に戻っていきますので、豊かな森再生のため、奥山の水源域や林業に適さない場所は伐採跡地に、スギ・ヒノキを植えず、天然林へ戻していく運動を広げていきたいです。

購入資金には、豊かな森を開発等から守りたいという一般市民からいただいた寄附金を使わせていただきました。ご支援いただいみなさんありがとうございました。

取得したトラスト地は、日本熊森協会熊本県支部・宮崎県支部を中心に植生の回復を経過観察すると共に、水源の森として、動植物の貴重な生息地として、次世代に引き継ぎ永久に保全していきます。

今後も、九州をはじめ、全国で、豊かな森の保全をめざしてトラストを続けて行きたいです。

 

今回取得したトラスト地の詳細は以下です。

宮崎県延岡市北川町

熊本県上益城郡山都町

 

宮崎県、熊本県で記者会見をしました

九州での2か所のトラスト地誕生を記念して、8月27日、宮崎県庁で日本熊森協会の宮崎県支部のみなさんと熊本県庁で日本熊森協会熊森県支部、福岡県支部のみなさんと記者会見をしました。

複数のメディアに取材をしていただき、地元でのテレビや新聞記事になりました。支部のみなさんも、生物多様性に富み、災害に強い森を次世代のために守りたいと熱く語りました。

熊本県での記者会見のようす

宮崎県での記者会見のようす

人を含むすべての生きものの共有財産として、豊かな森を保全していく、当法人のナショナル・トラスト運動をご理解いただき、ぜひ、取材していただきたいです。

新緑のトラスト地を満喫!広葉樹の森復元になるほど!第4回トラスト地ツアーin 戸倉

5月26ー27日兵庫県の戸倉トラスト地ツアーを開催しました。戸倉トラスト地は兵庫県の宍粟市波賀町という場所に位置し、スキー場が近くにあるほどの豪雪地帯です。5月はベストシーズン。天気もなんとかもち、曇り空の中総勢24名で向かいました。

1日目  戸倉トラスト地を一望

1日目は戸倉トンネルの手前から旧29号線に入り、赤谷山登山口から登りました。赤谷山の頂上付近から当財団のトラスト地に入り、頂上からは戸倉トラスト地が一望できます。登山口から頂上までは距離はそれほど長くはありませんが、傾斜が急な場所もあり、普段登山に慣れていない人にはきつかったと思います。健脚コースと楽ちんコースに分けましたが、参加者のほとんどが健脚コースで約3時間の登山を完遂しました。

 

標高1000メートルぐらいまで、右手に人工林、左手に自然林を見ながら歩いていきます。目線の高さは茶色一色、上を見上げると濃い緑色の葉がついているスギ・ヒノキの人工林に対して、ブナやミズナラ、カエデ、タムシバなどの広葉樹が様々な高さで生えている自然林はとても美しく見えました。

 

頂上に近づくにつれブナが多くなり、ササが地面を覆うようになります。最後のきつい傾斜を登りきると360度見渡すことができ、遠くの山々まで新緑の緑が広がっていました。

トラスト地全景

楽ちんコースは5名で鳥の鳴き声を聞いたり、ゆっくり山の空気を楽しみながら進みました。色々なお話をしながら進みました。楽ちんコースのゴール、「クマの爪痕がついたブナの木」も話しながらだったのであっという間に到着しました。

ブナの木についた無数の爪痕に感激!

 2日目 広葉樹の森復元現場をご案内

2日目は朝から、日本の滝100選にも選ばれている原不動滝を訪れ、イヌブナの原生林から湧き出る名瀑を見ていただき、自然の森にいかに豊富な水が蓄えられているのか、実感して頂きました。

次に、地元の原集落と共に、野生動物のために自然林復元に取り組んでおられる原観光りんご園を訪れ、植樹地や、皆伐地を見学しました。ここでは、一般財団法人日本熊森協会も一緒に森づくりをしており、皮むき間伐や、植樹のイベントをしています。

 

2日目のお昼前からは戸倉トラスト地の沢沿いから中に入りました。昨年より始まったトラスト地で行われている兵庫県の補助金事業、野生動物共生林事業による整備後人工林の様子を見ていただきました。事業では0.58haの人工林を皆伐していて、次は、広葉樹を植えて、野生動物がすめる森を復元していく予定です。皆伐地は斜面に植えられた人工林をバッサリと伐っているので、光がたくさん入っているのがわかります。

 

明るくなった皆伐地を見て、今後の森再生に期待

 

ツアーの一番最後には、広葉樹の森復元を体験してもらおうと、事前に鹿よけネットを張ったエリアに、参加者の皆さんでトチノキを記念植樹しました。

 

参加された皆さんは、「もっとトラスト地を増やしていくべきだと思った」「自然林と人工林を見比べながら歩くことができてよかった」「実際に森づくり体験ができてよかった」など喜んでいただきました。

トラスト地の雄大さ新緑のまぶしさ、不動滝の美しさ、森復元に取り組む原地区の人々の優しさなど心に響くもりだくさんの体験をしていただいたツアーとなりました。

また来年もお楽しみに!

3月14日「世界の何だコレ!?ミステリー」で紹介されました!

3月14日、フジテレビの「世界の何だコレ!?ミステリー」で静岡県の佐久間トラスト地が取り上げられました。

南アルプスの南端にある佐久間トラスト地を衛星写真で見ると、濃い緑一色の人工林地帯に、茶色い四角の「何か」がたくさんあるように見えます。現地を訪れ、この正体を突き止めるという番組でした。

 

衛星写真で見てみると

 

 

もっと近づいてみると、、これは何?

 

佐久間トラスト地では、奥山保全トラストが静岡県の「森の力再生事業」を使って、自然の森を復元するため、スギの人工林を大規模に群状間伐しています。茶色く四角く見えるのはスギの皆伐地でした。地元の佐久間森林組合に委託し、これまでに60ヘクタール、7万本を超えるスギを伐採しており、全国でも例がない大規模な森再生に挑戦しています。

 

 

佐久間トラスト地内の大規模伐採の様子