守りたい!モリアオガエルの池

2010年に取得した三重県大台町にある池ノ谷トラスト地(408ha)は、日本一の清流としても知られる宮川の源流部に位置する、まさに水源の森です。

 

トラスト地内にあるモリアオガエルの繁殖地は県の天然記念物にも指定されています。

初夏、モリアオガエルの産卵の時期になると不思議と泉が湧き出し、泉周辺の樹々にモリアオガエルが白い卵塊を産み付けます。そして、ふ化したオタマジャクシは、雨とともに泉に落ちていきます。毎年、梅雨の時期に見られる自然の神秘です。

 池が土砂で埋まっていく、、、

トラストした当時から、この池が徐々に土砂によって狭くなっていることが心配されていました。購入当時に比べて、土砂が入ってきたことで、30%程度池の面積が狭くなっています。上流部の植林が原因ともいわれていますが、本当の原因はわかりません。

どうすれば池が埋まってしまうのを止められるか、地元の方や、当財団の理事でもある地盤工学の専門家と話し合いました。

 

多雨地帯としても知られる大台町。池ノ谷トラスト地においても、大雨が降った時に狭い範囲に雨水が流入すると、勢いが強くなり、土砂を押し出してしまうのではないかと考えられます。そこで、できるだけ雨水が流れる範囲を広くして、勢いを弱くしようと考え、立木を利用した木柵を設置してみることにしました。できるだけ人工物は持ち込まず、現場にあるスギの立木と大きめの石を使って柵を作ります。

 

7月13日、小雨が降る中、工事内容の最終の確認をするため、トラスト地に向かいました。

この日はヒルがたくさん出ました。今までに何度かトラスト地を訪れたことがあり、ヒルがいるとは聞いていましたが、こんなにヒルに出会ったのは初めてでした!少し立ち止まると、長靴を上ってきます。足踏みをしながら現場確認を行いました。

現場でどのスギを伐るか検討

 

大台町の大森町長と森本副町長を訪問

5月30日に日本熊森協会の三重県支部が行った植樹会が中日新聞にカラー写真と共に掲載された記事をご覧になったことから、大台町の副町長さんからご連絡をいただきました。

7月13日は午後から大台町役場を訪れ、大台町の大森正信町長さんと森本哲生副町長さんにお会いしました。なんと副町長さんは、元国会議員で、日本熊森協会の前会長と色々語り合った仲だということがわかりました。

「ぜひ大台町でも『放置人工林の天然林化』に取り組んでいただきたい」と訴えに行ったのですが、その重要性についてはよくご存じで、「三重県知事にも天然林化の必要性は数日前に伝えたところ」と言われました。紀伊半島の人工林分布図やパンフレットを用意していきましたが、全く必要ありませんでした。

大台町役場訪問
中央左大森町長、中央右森本副町長

大台町は森林率も高く、天然林化に向けて町として動いてくだされば、全国に先駆けての天然林化のすばらしいモデル地区になると思います。

今後も色々相談しながら、水源となるトラスト地の保全、そして天然林化活動に取り組んでいきたいです。

 

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