戸倉トラスト地に冬が訪れ、防鹿柵のネット降ろし作業を行いました

戸倉トラスト地は2006年購入時、120ヘクタールの山林のなかで12ヘクタールがスギの人工林でした。しかし、2017年秋から兵庫県県民緑税を活用して、0.78ヘクタールの人工林を皆伐し、2019年12月に野生動物の食料となる、ヤマザクラ、コナラ、ミズナラ、クリなど400本の苗木を植栽しました。シカが多い地域なので、皆伐地の周囲を長さ約500メートル、高さ2メートルのシカ柵で囲っています。しかし、冬の積雪が最大2メートルを超える戸倉は、毎年冬季に雪の力で防鹿柵が倒されます。

そこで今年から、雪の積もる期間だけ、ネットを降ろして雪の抵抗をなくす取り組みを始めました。

しかし、今年は異常な暖冬でなかなかネットを降ろすタイミングがきません。雪がない状態でネットを降ろしてしまうと、苗木をシカに食べられてしまう恐れがあります。毎日のように気象庁の積雪アメダスと兵庫県の道路ライブカメラをにらめっこしました。そして、2月5日、アメダスには積雪が30cmになったとの表示が出ました。

 

2月6日、現場に到着すると、積雪は37cm!雪のない冬になってしまうのではと心配でしたが、戸倉トラスト地は、これまで最も遅い冬を迎えました。

 

 

苗木もすっぽり雪に埋もれているものもありました。作業中も降りやまぬ、雪です。

しかし、ボランティアの方にもご協力いただき、無事に作業を終えました。

 

写真上:作業前のネットの様子

写真下:作業後のネットの様子

これから野生動物たちがすむ豊かな森になっていくのが楽しみです。

これで雪の重みで折れることはないと安心して、約1ヶ月。

3月3日、そろそろフェンスをあげてもいいのではないか、とボランティアさんたちと戸倉へ再び行ってきました。

すると…

まったく積雪がありませんでした。そして事業地の中にはシカの糞や足跡の痕跡がいたるところにありました。

肝心の苗木はと言うと、芽が残っているものはごくわずかで、食べられた痕跡が全体の約6割から7割という惨状…。

今年の冬は、暖かくなったり寒くなったりとにかく予測がしにくい冬で、積雪がまたあるのかもしれないという私たちの予測は外れてしまいました。残った苗木をしっかり育てるとともに、広葉樹林化の取り組みを今後も続け、現地の情報をみながら、よりいっそう気をつけて管理していきたいと思いを新たにしました。

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